R21/アシッド+/モニターテスト
Quattuor Hair Make ●城代トシフミ……2024/5/15午後
モデル_T・S様_(毛量)多め_(薬剤ダメージ)ほぼ無し_(長さ)ミディアム
(撥水性)かなり大、ゲージは細、超ドライ毛、グレイMIX
(縮毛の程度)部分的に強
(物理ダメージ)ほぼ無しではあるが、セニング作業で不揃い毛先が内側に大量
(骨格)大きさ形状共に理想的寄りの普通
(つむじの位置)普通
(毛根の毛流れ)後頭部真後ろ付近が特徴的に真横に向かっている
(デザインに対するご要望)柔軟
*過去に縮毛矯正の経験があるが、頭骨格に馴染まなかった事でご本人の印象はネガティブ。
*全頭髪を表面:内側で5:5ほどに分割し、内側に入念な縮毛矯正を施したのち表面でグラデーションショートのスタイルを提案。
*一番クセの強い内側部分はウェット状態でも強めのウェーブが見える。
*繰り返しのルーツセニングは1本単位のセンシティブな作業ではあるが全体的なドライ感を助長していることは否めない。
*今回は特に前処理なし。
*ダメージ程度によってはケラチンなりコラーゲンなりのppt処置は必須。
*1剤塗布は……生えクセの強いエリアは深く根本付近まで、弱いエリアは2~3センチ空けて塗布。
*空気をシャットアウトするようなイメージで塗布する。
*すべてのストランドにおいて毛先を逃がす。
*サイドはデザインを想定して特に大きく逃がす。
*自然放置20分+10分で、ほぼ目標とする8割還元が完了。
*10割還元は過剰であり必要なし。
*プレーンリンス後コーミング
*ウェットの状態からすぐにコーム&デンマンでローテンションのブロードライ。
*ドライ20分、アイロン20分というイメージ。
*完全乾燥の後、Rアイロンを使用してスルー処理。毛流れをとりわけ意識する。
*極力ローテンション。
*一束ごとに向きが違う事も想定する。
*強いくせの部分は逆らわない方向を見極める。
*2剤は過酸化水素を使用して10分で終了
*アウトバス系のエマルジョン剤を塗布し、カット後ナチュラルドライ。
総括~
*薬剤処理を行った部分と未処理の部分(内側と表面)の馴染みが非常に良くてナチュラル。
*カット終了後に、さらに絞り込んだ部分施術でも良いと感じた。
*頭頂部のルーツ施術には課題が残る。
*フェイスラインのブロッキングはもう少し見極めの余地がある。
*造形にもしメリハリを持たせすぎると、ボリュームダウンの効能が薄れるので注意が必要。
*2か月間くらいの効能持続を見積もっているが、経時変化は今後確認。
*所要時間はカット込み120分。